歴史ファイル

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ

【水野忠恒と毛利師就】忠臣蔵から24年後、同じ松の廊下で起きた刃傷事件、廊下は呪われてます

【水野忠恒と毛利師就】忠臣蔵から24年後、同じ松の廊下で起きた刃傷事件、廊下は呪われてます 忠臣蔵で有名な事件、いわゆる「江戸城松の大廊下刃傷事件」というのがある。 江戸城中で、高家旗本・吉良上野介が赤穂藩主・浅野内匠頭に切りつけられ、浅野が…

【八幡太郎と大江匡房】無駄なプライドを捨てると天下が取れるという例

【八幡太郎と大江匡房】無駄なプライドを捨てると天下が取れるという例 武士の祖 源義家 平安時代後期、八幡太郎という人物がいた。 本名は源義家といい、後に鎌倉幕府を開く源頼朝の爺ちゃんの爺ちゃんだ。(源頼朝ー義朝ー為義ー義親ー義家) さらに、後に…

【幻の天才軍師・白井胤治】軍神・上杉謙信に唯一勝利した隠れた英雄

『軍神』と恐れられた『越後の龍・上杉謙信』は戦国時代において最強と名高い。 15歳で初陣を飾り、見事に敵を壊滅させた。19歳で家督を相続すると27歳で越後を統一。 生涯70の戦を経験し、68勝2敗という戦国時代最高の勝率を誇る。 本人は主に義…

【天平のパンデミック】 奈良の大仏建立のきっかけになった未曽有の疫病大流行

日本は災害が多い。 地震、台風、津波、噴火、大雪、また日本は木造建築が中心なので人為的な火事も壊滅級の被害を及ぼしてきた。 はたしてウイルスによる疫病はどうだろうか。 ヨーロッパのペストや、幕末に流行った結核などは有名だが、大災害としての認識…

【世界を救う妖怪アマビエ】 疫病退散 終息祈願 

2019年12月に中国の武漢で『新型コロナウイルス(COVID-19)』の感染が発見されるやいなやわずか2か月間で、世界中で感染者10万人以上、死者4000も感染する大惨事となっている。3月11日にWHOがパンデミックであることを表明し、終息の兆…

【西日本編】戦国武将のカッコいいあだ名、二つ名、異名、ニックネーム(現代版含む)

第六天魔王だとか、越後の龍だとか、甲斐の虎だとか、優秀な戦国武将は名前の前にこうやって冠して言われることがある。 とても中二病をくすぐられる。大人になっても憧れる戦国武将の二つ名はカッコいい。 始めは史実で呼ばれていた二つ名を集めて一覧にし…

【中日本編】戦国武将のカッコいいあだ名、二つ名、異名、ニックネーム(現代版含む)

第六天魔王だとか、越後の龍だとか、甲斐の虎だとか、優秀な戦国武将は名前の前にこうやって冠して言われることがある。 とても中二病をくすぐられる。大人になっても憧れる戦国武将の二つ名はカッコいい。 始めは史実で呼ばれていた二つ名を集めて一覧にし…

【東日本編】戦国武将のカッコいいあだ名、二つ名、異名、ニックネーム(現代版含む)

第六天魔王だとか、越後の龍だとか、甲斐の虎だとか、優秀な戦国武将は名前の前にこうやって冠して言われることがある。 子供の頃よく憧れたが、大人になってもやっぱり戦国武将の二つ名はカッコいい。 始めは史実で呼ばれていた二つ名を集めて一覧にしよう…

【アフリカン侍・弥助】 信長の最期を見届けた外国人武士 

【アフリカン侍・弥助】 信長の最期を見届けた外国人武士 目次 【アフリカン侍・弥助】 信長の最期を見届けた外国人武士 出身地 ヴァリニャーノ 来日・謁見 容姿、体力 武士として 本能寺の変 その後 戦国時代、ポルトガルやスペインをはじめとしたヨーロッ…

【上杉鷹山ー後編】大飢饉から国民を救った奇跡

katemato.hatenablog.com katemato.hatenablog.com 目次 学校設立 細井平洲【興譲館】 天明の大飢饉 かてもの 上杉鷹山 伝国の辞 学校設立 米沢の藩士や領民の多くは少しずつ上杉鷹山の改革に賛同し、今ではその努力が少しずつ実を結んできた。 しかし、治憲…

【上杉鷹山ー中編】改革には不満が付き物 七家騒動

katemato.hatenablog.com 目次 宣誓と不満 特産品 前田橋 反乱 七家騒動 処分 宣誓と不満 治憲は米沢本国へ入ると、2年前に江戸で作成した改革案を藩士に告げてあるかと『千坂高敦』に尋ねた。すると千坂は、本国に相談もなく勝手に作った案であること、ま…

【上杉鷹山ー前編】260億円の借金を背負った男 日本が誇る名君

第35代アメリカ合衆国大統領にジョンFケネディが就任した際、日本の記者団から「日本で一番尊敬する人物は誰ですか」と質問されたことがある。 ケネディが答えた人物―――― 米沢藩主・上杉鷹山 目次 米沢藩主・上杉鷹山 関ヶ原の戦いの敗戦、米沢へ大減封 財…

【妖刀村正と徳川家康】 狙った獲物は逃さない! 300年経っても徳川家を呪います

刀匠【村正】 村正とは刀匠の名前で、3代にわたって村正を名乗り室町時代から江戸時代にかけて刀を作製した。 出身地は岐阜県南部の関市。関市は刀祖『元重』がこの地で刀鍛冶を始め、室町時代には300人を超える刀匠がいた。良質な松炭、良質な水を備え…

【杉谷善住坊と信長】日本史上初の鉄砲による暗殺!!歴史を変える一発の銃弾

鉄砲が発明されて以来、戦い方が変化した。 剣や槍の実力をいくら上げようが、鉄砲の一発の玉にあたってしまえばひとたまりもない。 日本では1543年に火縄銃が種子島に上陸して以来、国産の火縄銃が大量に製造された。 ちょうど戦国時代だった日本で、火…

【水戸黄門と朱舜水】 日本に亡命した明王朝の遺臣

かつて『辻斬り』『風俗狂い』だった少年・青年時代の水戸黄門様こと『徳川光圀』だが、中国の歴史書・司馬遷の史記に出てくる『伯夷・叔斉伝』を読み、自らの行いを悔い改めた。 ***徳川光圀の若かりし真・黒歴史は以下 katemato.hatenablog.com 光圀の善政…

【水戸黄門と史記】 TVドラマと全然違う、徳川光圀は極悪不良少年

47都道府県の中で『茨城県』は、日本史を語る上で外せない。 特に近代史への影響は計り知れず、この地域がなければ私たちの生活や価値観が変わるぐらい大きな影響があったといっても過言ではない。 そんな茨城の英雄。徳川光圀が編纂した『大日本史』から…

【日本人の芸術の才能】 外国人が見た日本の美的感覚、音感以外は最高レベル

外国に旅行に行くと日本では考えられないような物や出来事に出会ったりする。 現地の外国人に会うと考え方や価値観の違いに驚かされることが多い。 そのような別世界であることがまさに旅行の醍醐味だが、最近はインターネットや物流の発展などで価値観や製…

【新選組 全隊士③】 新選組ができるまでに入隊

文久3年(1863年)6月頃 蟻通勘吾 ゾンビ隊士 讃岐国出身。文久3年6月頃入隊。 池田屋事件、三条制札事件、天満屋事件など多くの出来事で活躍した。 会津戦争の白河口の戦いで一番槍を果たすが、斬りこんだ際に狙撃され重傷を負い、倒れて動かなかったため、…

【怠け者の幕末・明治の日本人】 働きたくないでござる!外国人が見た真の日本人の姿

現代の東京の街を歩いていると人々の歩く速度がとても速い。かくいう私も歩くスピードはかなり速いほうで通勤時だけでなく、休日の際にも友人からもっとゆっくり歩いてくれと言われることがしばしばある。 日本人はいつもせかせかしてせっかちで仕事などもテ…

【新選組 全隊士②】 新選組ができるまでに入隊

文久3年(1863年)5月頃 松原忠司 新選組・四番隊組長、柔術師範 播磨国出身。北辰心要流柔術 文久3年5月頃に壬生浪士組に入隊。尊王攘夷派を京から追放した政変「八月十八日の政変」に参加した。 坊主頭に白鉢巻き、大薙刀といういでたちだったため今弁慶と…

【ハヌマーン】の絵

このブログは日本史を題材に、あんまり一般的に知られていない人物やストーリーや事件を書こうと思ってますが、今日は数年前に友人の「ハヌマーン」を描いてくれっていうリクエストで描いたものをアップしました。 ハヌマーンは「西遊記」の「孫悟空」のモデ…

【新選組 全隊士①】 壬生浪士結成二十四士

文久3年3月 壬生浪士結成時 合計24名 芹沢一派 芹沢鴨 壬生浪士組初代・筆頭局長 神道無念流・免許皆伝。鉄の扇をいつも持ち歩いていた。 水戸脱藩浪士。江戸で浪士隊に参加し、六番組小頭に任命されている。 その後壬生浪士組の筆頭局長となる。局長は他に…

【新徴組・中沢琴】幕末の最強女性剣士はとてもイケメン

戦争というまさに男の世界で幕末を駆け抜けた女性剣士がいた。 男勝りの剣術を駆使し、新選組が結成される前の近藤や土方らと行動を共にし、戊辰戦争を生き抜いた幕末の最強剣士。 中沢琴 【中沢琴】幕末の最強女剣士 天保10年(1839年)、上野国利根郡利根…

【破斯清道と李密翳】 シルクロードを越えた平城京の役人

私たちが思うより古代の日本というのは国際色豊かだった。 8世紀・奈良時代、シルクロードはローマから長安を結ぶ貿易の大道であるが、世界遺産の正倉院に収められてる宝物にわかる通り、奈良・平城京は海外からの多くの遺物が発掘され、シルクロードの最終…

【大伴旅人】 令和の由来 梅花の宴は平和を象徴する

新元号が『令和』に変わったことで1300年の時を越えて一躍時の人となった。 大伴旅人 『令和』の由来は730年に開かれた万葉集の「梅花の宴」。 大宰府にある自宅に高官を招いて梅の花を見、酒を飲み、詩を詠みあった。 そんな大伴旅人ととはどういう人物だっ…

【菊屋峰吉】 近江屋事件 龍馬の暗殺を見た少年

前回の近江屋事件の時系列をまとめた記事で、犯人探しや怪しい人物などを特定せずに、単純に一般的に言われている見廻組が真犯人であるとの観点でまとめを書いてみたが、どうしても気になる人物がいたので今回はその人物【菊屋峰吉】について書いてみた。 菊…

【近江屋事件】龍馬暗殺までの足跡

// 坂本龍馬暗殺について、数多くの黒幕について本やネット上で多くの議論がなされているが、とりあえず誰が犯人かはそちらにお任せしておく。 ここでは会津藩・松平容保の命により見廻組が実行したという説が信憑性が高いという観点から、薩長同盟、大政奉…

【服部武雄】 新選組最強剣士 仲間のための壮絶な戦い

幕末屈指の剣豪集団である新選組は『壬生の狼』と呼ばれ勤皇派に恐れられていた。激動の時代を最後まで幕府に忠誠を誓い、刀一本で戦い抜き、その散っていく様は幕末を語る上ではかかせない。 中二心が沸き立つ『幕末の剣士の中で誰が最強か』を決める議論は…

【倭人・瓠公】 新羅建国の最重要人物

日本の歴史を語るのに、隣の朝鮮半島との関りは外せない。 逆に朝鮮の歴史から見ても日本との関りは深く、切っても切れない関係になっている。 朝鮮の歴史は『檀君神話』に始まり、『箕子朝鮮』、『衛氏朝鮮』と続き、その後は『高句麗』、『百済』、そして…

【美女木の由来】 オラの村に絶世の美女がやって来た 

関東に住んでいて車を運転する人ならだれでも知っている地名がある。 『美女木』 首都高と東京外環を結ぶ「美女木ジャンクション」が有名だが、身近にありすぎてあまり疑問に思ったことはなかったが、この言葉の由来はどこにあるのか調べてみた。 新編武蔵風…